すい臓がんの画像検査と血液検査
すい臓がんが疑われる場合の検査方法は、次の3つです。
血液検査、画像検査、病理学的検査です。
その中でも画像検査は、急速に進化しつつあり、すい臓がんの早期発見に期待されています。
画像検査にも、色々な種類がありますので、これから紹介していきます。
超音波検査は、エコー検査とも呼ばれますが、超音波を検査する身体の部位に当てて、その反響を映像化する検査です。
身体を傷つけることなく、身体の内部の状態を調査できるので、簡便で人体の影響がないことから、検診にも用いられています。
典型的なすい管癌の場合は、境界が不明瞭で、不整形の低エコー域として描出され、すい頭部の癌の場合、主すい管や胆管の拡張も認められるそうです。
CTは、コンピュータ断層撮影と呼ばれていて、放射線などを利用し、物体の内部画像を構成する技術のことを言います。
すい臓に一致して、低濃度で不整形の腫瘍が描出されますが、すい管癌の場合、造影CTでは造影されません。
これは、血流に乏しいことが原因のようです。
一方、血流に富む、すい内分泌腫瘍の場合、造影CTで強く造影されます。
MRIは、核磁気共鳴画像法と呼ばれるもので、核磁気共鳴現像を利用して体内の情報を画像化するという方法です。
MRIでは、CTと同様の所見が得られます。
胆管、すい管を描出することから、すい管の狭窄や途絶がみられ、診断の助けとなるそうです。
ERCPは、内視鏡で胆管とすい管を直接造影する方法です。
すい管癌の場合、すい管の不規則な狭窄、途絶が見られます。
血液検査においては、腫瘍マーカー、血中ホルモンを検査します。
癌の進行に伴い増加する生体因子のことを、腫瘍マーカーといいます。
健康な人でも血液中に存在しているといわれる腫瘍マーカーなので、腫瘍マーカーが存在するからといって、それだけで癌の存在を診断できるわけではないのです。
しかし、癌患者の腫瘍マーカーを定期的に検査することによって、再発の有無や手術で切除できなかった癌、または画像診断では見えないようなごく小さな癌が存在することを、確実ではないものの、ある程度知るうえで有効な方法であるといえます。
すい内分泌腫瘍がある場合、血中ホルモンが高い値を示します。
インスリン、ガストリン、グルカゴン、VIPという血中ホルモンです。
インスリンは、炭水化物の代謝を調整するホルモンで、血糖値を一定に保つうえで重要な働きをします。
糖尿病の治療には、血糖値を低下させるために用いられています。
ガストリンは、胃の幽門前庭部に存在するG細胞という細胞から分泌されるホルモンです。
胃主細胞からのペプシノゲン分泌促進、胃壁細胞からの胃酸分泌促進、胃壁細胞増殖、インスリン分泌促進というような作用が認められています。
グルカゴンは、血糖値をインシュリンと共に一定に保つ作用をするホルモンです。
グルカゴンは、インシュリンとは反対で、血糖値が下がって糖を必要とするようになったとき、肝細胞に作用し、グリコーゲンの分解を促進する働きをします。
VIPは、「血管作動性腸管ポリペプチド」の略で、消化管ホルモンの一つです。